【OBインタビュー】VIPTOP グループゼネラルマネージャー中嶋康博さん(昭和43年卒)

こんにちは、青山学院大学硬式庭球部 HP委員会です。

本日は表題の通り青山学院のOBでありVIPTOP グループゼネラルマネージャーである、中嶋康博さん(昭和43年卒)にインタビューを行いましたので紹介させて頂きます。

ーテニスに関することを一生の仕事とするきっかけを教えていただけますか 

「大学4年のリーグ戦で3部優勝、2部昇格に貢献して大学から優秀選手賞をもらい、最後がいい状況で終わりました。そして中野区テニス連盟のコーチのお手伝いをしているときに、当時流行らなくなりつつあったボウリング場を利用した壁打ちテニスをしている所があり、テニススクールを提案したら大変好評で、1年で生徒が1000人にもなって、噂で全国から見学に来られたのです。」

「当時のテニス界はピラミッド型の頂点であるトップレベルの選手を育てることがプロコーチの使命だとされていた。でも僕はピラミッドの裾野を広げようと思った。テニスの出来ない人に上手くなってもらい、好きになってもらうことに焦点をあてて、ビジネスに結びつけたのが良かったと思っています。裾野を広げれば広げるほど頂点は高くなり、日本のテニスのレベルも上がっていくと考えました。」

「学生時代は守り中心のテニスをしていたので、社会に出たときは周りを固めてここぞというときに攻撃をしかけたいと思った。ボウリング場跡のスクールを選んだときも、親戚友人一同みんな反対しましたが、妻だけが『あなたがやりたいならやってみたら』と後押ししてくれました。それだけに、裏切れない、何が何でも成功しなければという思いで、逃げ道もつくらないようにとプロ協にも入りました。」

―その後中嶋様は日本プロテニス協会(公社)、日本テニス協会(公財)、日本テニス事業協会(公社)という日本テニス界の大きな3つの組織の理事長、普及指導本部長、副会長を歴任されます。

「今までインドアテニススクールの立ち上げには100件以上立ち会っていますが、自分がやって良かったこと、悪かったことなどノウハウを全て公開したことが、今になり色々な形で自分に返って来ている気がします。今年77歳になりますが、いまだにテニスの仕事が出来ているのはそのおかげかも知れません。」

―テニス部現役メンバーに言いたいことはありますか。

「OBOGの誰もが『あのときもっとがんばれば良かった』と口にする、学生時代は今しかない、後悔しないように思い切りテニスに打ち込んで欲しい。次に、学生時代の仲間と今も毎年集まるが、一瞬にして当時の頃に戻れる、そういうのは他にはないので、良い仲間をたくさんつくってほしい。最後に、失敗イコール成長なので、あきらめずにチャレンジし続けてほしいということです。」

―100周年に向けてのお言葉を頂戴できればと思います。

創部以来100年も続いてきたというのは、なかなかないことです。それだけつないで来られた先輩方に
まず感謝したい、そのような組織の中にいられた、というのは感謝の言葉しかないです。 

OBOGの役割は現役に思い切りテニスをやってもらうためのフォローをすることであり、その環境をつくってあげることが大事だから、監督、OBOG,コーチともに「支援できる体制」を整えていかなければと思います。今はその状況がまだできてないように思います。例えばリーグ戦の応援も行く人数も少ない。もっと興味を持ってOBOGたちが応援に行くような雰囲気になるといいように思います。
 ―応援するOBOG側にも問題があるということでしょうか。
例えば、現役と触れ合う機会をもっとつくったりして、日頃の練習から応援できる仕組みにしていく。今はまだ両者に溝がある、それを埋めていくことができればもっと強いチームになれると思います。
そして、まずはOBOGでもっとしっかりまとまらないとダメ、100周年に向けて、またその先に向けて、しっかりとした組織作りをしていくのがものすごく重要なことだと思います。(終)