【OG インタビュー】元OB 会副会長 小林礼子さん(昭和47年卒)

こんにちは、青山学院大学硬式庭球部 HP委員会です。

依然としてコロナ感染収束が見えない日々ですが、万全の対策をしつつ、このたびOB 会副会長を退任された小林礼子さん(昭和47年卒)にお話を伺うことができました。

現役時代の一番の思い出はなんですか?

「やはり広島での王座の思い出ですね。あれは自分の人生の一大転機ともいえるものでした。あの夏はとにかく暑くて、選手が何も食べられなくなってしまったんです。一体どうしたらよいのか途方に暮れたのですが、パンならなんとか食べられるというので、牛乳屋さんやパン屋さんなど手を尽くして食事の手配をしました。そのときにタカキベーカリーを知ったんです。(笑)今アンデルセン、リトルマーメイドなどで有名ですが。」

確かに今のようにどこにでもコンビニがあるような時代ではなかったですね。

「結局選手がとてもがんばって王座で準優勝してくれましたが、実は私は試合のことはあまり覚えていないんです。とにかく食事の手配や、選手の体調、皆で無事に帰ることだけ考えていたことをはっきりと覚えています。」

普段の練習などのことはいかがですか。

「あの時代はレギュラーがほぼ全日本で、ノンレギュラーはレギュラーのサポートをすることが多かったです。水まき、ローラーかけのコートキープなどは大変だったので、とてもよく覚えています。同期の人数は多かったのですが、よくその中の誰かが辞めたいというんですね、でもそのたびに誰かが引き留める、という感じで結局みんな残りました。そんな同期メンバーで今もずっと付き合いが続いているのが財産ですね。」

2007年にOB会の役職をお引き受けになり、大変長きに渡りご尽力くださいました。OB会の受付に、いつも優しい笑顔でいてくださったのが印象的です。就任のきっかけなどありましたら、お聞かせください。

「現役時代からOBとの付き合いがとても密で、特に主務は現役とOBを結ぶという役割がありました。OBの方々は卒業してからもかわいがってくださいました。今の時代は接し方を含めてそうではないのかもしれないのですが…。OB会にも誘われて、少しでも力になれるのなら、という気持ちで引き受けました。」

小林さんはご夫婦で品川区の『ワインショップ大和屋』を経営されていらっしゃいます。今回はお店に伺い、こだわりのワインセラーや一つ一つ丁寧に手作りされたPOP(ワインの個々の特性などを記した説明文)などを見せていただきました。

ワインをおすすめするポイントなどはありますか。

「ワインは嗜好品なので、好みがあります。まずそれをお伺いして、赤白どちらがいいか、どのような食事に合わせたいのか、以前どのようなものを召し上がったのかなどを聞いてから、おすすめするようにしています。」

最後に、主務としての現役時代、OBとなってからも青学テニス部を支えてくださった小林さんから、100周年に向けて皆さんへのメッセージはありますか。

「まず現役メンバーにはとにかく試合にひとつでも勝って欲しいですね。リーグ戦で勝ち進んでいくことで、OBの皆様もより一層応援に力が入りますから。」
「OBの皆様には、テニス部時代のそれぞれの思い出があると思います。その大切な思い出とともに、テニス部にも愛情を持ち続けていて欲しいです。みんなで100周年をお祝いできるように。」

小林さんがひとつひとつ丁寧に書かれた説明書きにも、お人柄があらわれているようでした。このたびは貴重なお時間をいただき、また大変長い間OB会にご尽力いただき、本当にありがとうございました。